勉強のだしの素②学習習慣

2回目は、「学習習慣」についてです。

①では、成績や得点が上がること、宿題を早く終わらせられることは「結果」であり、まず方針を持って進めていくことを書きました。

長年、学習塾の仕事に携わっていると、「成績」と「学習習慣」は、はっきり切り分けて考えたくなります。

たとえば、

・成績は良いのに、学習習慣がない
・学習習慣はあるのに、成績がなかなか伸びない

どちらも、実は「あるある」です。

そして、長い目で見たときに、後々大きな力を発揮するのは、後者だと感じています。

学習習慣を先につけることを大切にしてきたお子さんは、ある時期から、ぐっと伸びていくことがあります。

「あの子はできるのに」と、焦らなくて大丈夫です

塾という仕事をしていると、本当にたくさんのお子さんと出会います。

中には、

小学1年生で小学4年生の算数をすらすら解き、3年生の時には中学数学をほぼ終え、英検準2級を取得する。

そんなお子さんもいました。

塾は、たくさんのお子さんと出会う場所です。

だからこそ、そうした姿を間近で見ることになります。

集団の中にいると、どうしてもそうしたお子さんが目立ちます。

「うちの子は、どうしてできないんだろう」

「もっと勉強させたほうがいいのかな」

そんなふうに、保護者が焦ってしまうケースも見てきました。

でも、私はその焦りに、少し違和感を覚えることがあります。

今、他の子よりできるかどうかだけで、その子の力を判断する必要はありません。

我が子は、特別な存在です。

だからといって、能力がずば抜けている必要はありません。

その子らしく育っていけば、その子が本来持ち合わせている力は、少しずつ、自然と育っていくものだと思っています。

今の成績や、目の前の「できる・できない」だけを見て、お子さんの力や、これからの可能性を狭めてしまわないでほしい。

長く子どもたちを見てきたからこそ、そう願っています。

学習塾も、「集団」か「個別」かだけではない

だから、つばめ学習塾では、「集団」「個別」という言葉を、あまり使いません。

思い返せば、30年ほど前は、「進学塾」か「補習塾」という分け方でしたよね。

それが、気づけばいつの間にか、「集団」か「個別」という分け方になっています。

どちらも、誰かがつくった価値観です。

だからこそ、

「本当にそれでいいのかな?」

と、一度、自分なりに考えてみることも大切なのだと思います。

大切なのは、どちらの形なのかではなく、その子自身の学ぶ力が育っているかどうかだと思うからです。

私の中では、次の波は、「パーソナライズ」か「スタンダード化」のようなものになる気がしています。

一人ひとりに合わせるのか。
ある程度、均一にそろえるのか。

どちらの形であっても、まず大切なのは、次の3つの学習習慣です。

①「読む・覚える・考える」学習習慣
②「机に座って学習する」学習習慣
③「日常生活や自然から学ぶ」学習習慣

この3つのうち、どれか一つだけが突出して必要なわけではありません。

バランスよく身につけていくことで、お子さんの中に、

「自分は、ちゃんとがんばっているんだ」

という実感が育っていきます。

「勉強ができるから自信がある」のではなく、
「自分なりに学び続けている」という実感が、自信になっていく。

その自信があれば、やがて自分から学び取ろうとする姿勢が生まれます。

それが、自分の力を伸ばしていく学習習慣につながっていくのだと思います。

では、その

「自分はがんばっているんだ」

という気持ちは、どんな関わり方によって、育たなくなってしまうのでしょうか。

次回③では、「モチベーションが育つ教え方と育たない教え方」について書きます。

「正解」にこだわりすぎると、何が起きるのか。

正解できないことに不満を感じ、つい子どもに感情をぶつけてしまうと、子どもの中では何が起きるのか。

そして、本当に「子どもに伝えるといいこと」は何なのか。

「正解を出せないこと」は、いけないことではありません。

次回も、ぜひ読んでいただけたらうれしいです。

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